仮り暮らしの理念

私達は「虐待」という理由の他に、「親と意見が合わない」「親と喧嘩した」「家に居場所が無い」といった理由で家出を考える子どもたちも保護しています。

児童福祉施設は主に虐待や経済的理由、その他の理由で「どうしても」親元にいられない子どもたちは保護しますが、そうでない子どもたちは保護しません。
では、その子達はどこに行くのか?というと、やはり神待ち掲示板やTwitter, LINEで知り合った個人のところなのです。

昨今、インターネットで「家出したい」と検索すると、「〇〇町での出会い」、「家出少女とデートするには」「神待ち掲示板」といったリンク先が
検索結果の上位に表示されます。個人を頼った少女の結末がどのようなものか、ご家族ご親族の皆様なら容易に想像いただけるかと思います。

そして、子どもたちは携帯電話や携帯ゲーム機などから容易にそれらのサイトにアクセスし、個人と連絡を取り合うことができてしまいます。
Twitterで「#家出したい / #家出少女」というハッシュタグをつけて投稿すれば5分とたたないうちにリプライ -返信- が届きますし、
インターネットで「LINE 家出したい」と検索すれば容易にLINEでやりとりができてしまいます。そして朝、普通に「行ってきます」と家を出て、
知り合った個人のところに行けてしまう。私達はそれを阻止したい。

代表挨拶にも載っているとおり、代表の妹は成人したあとに家出したため行方を追うことができず、特に母親は今でも心配し気をもんでいます。
私達は、家出された側が抱える、代表の母親のような「今どこにいて何をしているのか、健康状態は、無事に帰って来れるのか」という不安を
少しでもやわらげたい、そう思って活動しています。

情報の連携

私達は保護した子どもの健康状態や様子をご家族の方に連携します。ただし、下記2つの理由から、子どもを保護している施設の住所は開示しません。

■無理な連れ戻しによる家出再発を防ぐ
無理やり連れ戻しても、子どもにとってはそこは安心できる場所ではありません。子どもは「怒る」と「叱る」の区別ができません。ただ一方的に責められ、近所からは後ろ指をさされ、自分の気持ちは完全否定されたと思うでしょう。そしてすべてを諦めるか、また逃げ出すか(その際、仮り暮らしは頼られないでしょう)を選ぶはずです。

■防犯
家出少女が暮らしていると分かれば、彼女たちが抱える不安や緊張につけ込む人間が出てきます。私達はそれらから子どもたちを守ります。

カウンセリングを実施

親の心子知らず、子の心親知らず。

お互いの意見が受け止められずにすれ違い、ヒートアップしては会話が成り立ちません。売り言葉に買い言葉となってしまうでしょう。

そこに仮り暮らしの人間が中立の立場で入ります。どちらに肩入れすることもありません。お互いの気持ちを代弁します。

落ち着いて会話し相手の気持ちに気づくことが和解の第一歩です。仮り暮らしは、Skypeやメール、チャットや電話でもお話を伺います。必要に応じて会議室をセッティングいたします。

子どもたちが自ら「帰る」と思える環境になるよう、仮り暮らしがサポートいたします。