大変恐縮ですが、当シェルターでの共同生活が困難であると想定される場合(他者に対してやたら攻撃的、生活ルールをまったく守ろうとしない)は、ご滞在を中断・ご遠慮いただくことがございます。
お互いに疲弊し不幸になるからです。なにとぞご了承くださいますようお願い申し上げます。
その代わり、近隣で頼れそうな機関をお探しするお手伝いをいたします。
■自傷・他傷について
たとえフリであっても、ご自身の病気や障害に起因していても、程度によって救急車の要請、病院への通院、他者に危害が及んだ場合は警察への通報、保護者様への共有やお家からの退居もありえます。
それで発生した費用はご利用者さま負担です。
■事例
過去に1名、こんな事例があります。
受け入れて半年ほど経過した頃から、メンタル疾患由来の言動で深夜(午前3時、4時)の警察からのお迎え要請が多発し、度重なる自傷/自殺行為・同居スタッフや他の利用者さんへの個人攻撃・差別発言・誹謗中傷および暴力行為が頻発するようになりました。
(1つ例を挙げるなら、共同生活における彼女の素行で褒められない部分を指摘すると逆上し、感情を抑えられず物を投げられたり手を出されたり自傷/自殺行為を目撃させられたりしたこともあります(スタッフの目に付く範囲では止めました)。)
こうならないよう、あらかじめ入居前に当シェルターは専門機関ではないこと、専門的なケアはできないこと、自傷・他傷行為は一切しないことを約束していましたが、改善の気配なく徐々に攻撃性が高まりました。
感情の制御ができないならかかりつけ医に相談するよう助言するも、改善する気配がまったく無く、反抗的な態度や攻撃性がエスカレートするばかりで今後の展望に期待できないようになりました。
彼女の行為により、ストレスを抱えるばかりのため、彼女と共同生活は耐えられません。
無理に続けても、誰もが不幸になり疲弊する一方であると判断し、その子にはかかりつけ医などの関連機関と連携を取り次の住居を見つけるよう助言したうえで退居を促し、関連機関主導のもと退居していただきました。
他にも色々ありますが、書くと冊子が出来上がるのではというボリュームになるため割愛します。
これは仮り暮らしスタッフの教訓としています。
厳しいようですが、シェルターとして利用しているお家は仮り暮らしのものではなく、理解のある個人の方からお借りしているものです。物を投げられれば、当たり所が悪ければお部屋が傷つき、修繕の必要が出たり、程度によっては資産価値が落ちます。
「私は放火はしない、刑罰が重くて割に合わないから」
彼女が入居した当初に言った言葉です。じゃあ刑罰が厳重注意くらいだったら放火するの?と、内心では心配でした。
一緒に生活する人もスタッフも、喜怒哀楽の感情を持つ人間です。お互いを尊重しあうことができなければ、共同生活は崩壊します。たった1人の行いが、全員を不幸にします。
スタッフは専門的な治療や心理的ケアなどの対応ができませんし、正直、ストレスも溜まります。何より、他の利用者さんにも悪影響です。
ご利用になる皆さまのご協力あってこその共同生活です。なにとぞご理解・ご了承くださいますようお願い申し上げます。